パイレーツオブカリビアン2
映画パイレーツオブカリビアン2

黄金郷伝説―エル・ドラードの幻

黄金郷伝説―エル・ドラードの幻 人気ランキング : 903790位
定価 : ¥ 663
販売元 : 講談社
発売日 : 1992-01
発送可能時期 :
価格 :
タイトルには納得いかない

■著者はアンデスの遺跡発掘を1960年代から続けている東大教授です。本書は、著者の調査団が89年にペルーの神殿遺跡で人面金冠を発見した事件を導入部として、コロンブス以降のスペイン大航海時代からダーウィンやフンボルトに至る南米探検調査の歴史を紹介しています。
△スペイン黄金時代の過酷な植民地政策が、中南米の先住民族にとって猖獗を極める様はあまりにむごいとしか言いようがありません。殊に新旧両世界の邂逅に際して先住民族側はほぼ例外なく無警戒かつ友好的な態度で欧州人に接したというのに。その後の彼らの運命を考えると痛々しいことこのうえないという気分にさせられます。
△探検に出た欧州人たちの時間感覚が印象に残りました。現代よりもずっと平均寿命が短かった時代に、南米探検で!道に迷ったり計画が頓挫したりといった障害に遭って10年、20年という歳月を未開の土地で過ごすはめになったエピソードが出てきますが、気が遠くなるような思いをしながら読みました。当時の人々の時間感覚は今の日本人のようにせっかちではなかったということなのでしょう。
▼タイトルが「黄金郷伝説 エル・ドラードの幻」なのに、本書の後半部分は黄金やエル・ドラードの話からは逸れてしまっています。ダーウィンやフンボルトといった人たちにとって南米の豊かで特異な自然状況はエル・ドラードに匹敵するという比喩的な意味でこうした著名人の南米探検談を取り上げていますが、それは強引でしょう。私のように真に黄金郷/エル・ドラードについて知りたいと思った読者にとって、このタイトルと内容の齟齬!は裏切り行為です。本書の構成でいくのならば「南米探検史」と題するべきだと思います。
 また、エル・ドラード探検といえばやはりあのアギーレについてもう少し頁を割いてほしかったなというのが正直な感想です。本書では食い足りないという気がします。

『パイレーツオブカリビアン』はAmazon.co.jpのウェブサービスによって実現されています。
Copyright 2005 パイレーツオブカリビアン All rights reserved.